ガンガンオンラインにて読み切り全部公開されていたから、せっかくだから感想を書いておこうと思ったわけで。だけど予想以上に時間掛かったからとりあえず上位3作品で。

それでは各作品の感想は続きから
ひとまず順番通りに1位から。
1位 吉村旋先生 『UNKNOWN』
横の煽り文の通り、自分たちのことを黒幕だがヒーロー気取りと名乗る二人組のオックスとイワンが主人公。
いろいろな神話を能力の元ネタにして、神の知恵を取り戻す旅をしていくというストーリー。
掲載紙がガンガンだからか、『鋼の錬金術師』のようなストーリーという印象を持った。あと気になったのが、オックスが相手の剣を相手の後ろに弾いたはずなのに、何故かオックスの後方に吹っ飛んでったのは描写ミスなのかな?それと現状保持者がただ知恵の使用を許可するだけで戦闘に全然混じれていないのが残念。戦闘に混じれない理由を作るか、何かしらで参加しないと戦闘中は空気になってしまうのではないだろうか。知恵の効果がどのくらい続くのか良く分からんが、1つの知恵だけを使用するなら最初だけ居ればいいということになるだろうし。
しかし絵は見やすく綺麗であるのですいすい読むことが出来た。また設定的に知恵の使用は能力の概要を説明しながらとなるので、読者としては何をやっているかが理解しやすいかも。だが逆に対戦相手にもだだ漏れになるから、今回のようにうまく能力の隙を見つけるか相手の使用者を動けなくするなど、戦闘描写がワンパターンにならないように工夫が求められるので長く連載を続けるほど大変かもしれない。まあそこは作者の力量に期待。

2位 山田芽以先生 『トイレのマキコさん』
設定がちょっとはっきりしないかなって思った。真妃子の近くでのみ大洞カタルは形を保てるという設定だが、真妃子がいない最初の教室では普通に机を叩いているのに、後半の踏切では透けている。人体に対しては全て透けるようだが、物質への干渉が出来るかどうかがはっきりしていないというのは設定が崩れているんじゃないかなと思った。
もちろん、最初はカタルが死んでいないと思いこんでるから干渉出来て、踏切の頃は思い出してきているから自己の存在があやふやになって透き通るという考えも出来るし、干渉出来てもその時の音とかは霊感のある人しか感じれないという設定なら問題ないかもしれない。けれど結局そういう設定は語られていないので、どっちにしろ残念な点になっちゃうか。
ただ怪談の謎を解き明かす主人公だと思っていたカタルが、実は逆にその怪談の一部の元になった事故で死んでいて幽霊だったというストーリーは驚きがあって良かったから、もっと設定を煮詰めたこの作者の作品は見たいのでこれからも頑張ってほしいなと思った。

3位 カルマイチ先生 『ロジカル プロポーズ』
小学生と教師の恋愛物。
さんざん理論で物事を考える小学生という印象を宗方ギンに抱かせて、担任の三条みずほに対する恋愛感情は「一目惚れ」だから論理的に説明できない、というストーリー運びはうまいと思った。予想出来ても気持ちいい流れなんじゃないかな?
ただ連載向きかどうかはちょっと微妙かも。結婚までいく恋愛感情を持っているが、小学生で現実的な世界観だからあまり大きな行動はさせれないので、連載していくなかで毎回盛り上がりを持って話を進めて行くのは難しいかもしれない。週刊少年サンデーの『絶対可憐チルドレン』も小学生から大人への恋心を描写しているけど、あっちは超能力という画面映えがあるから盛り上がりを作りやすいし、週刊連載だからなー。まあこういう派手さもなく落ち着いた雰囲気の作品もあった方が嬉しいけどね。

という訳でフレッシュガンガンの読み切りのうち上位3作品の感想を書いてみた。他の作品は時間が取れたら書いてみると思う。

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感想の中で触れた『鋼の錬金術師』と『絶対可憐チルドレン』のそれぞれ単行本1巻