作者:日下秀憲、真斗
てんとう虫コミックススペシャル

感想は続きから
イエローの修行と四天王の将ワタルとの出会い、そして敵の本拠地スオウ島へ、といった感じのポケスペ5巻。

イエローは相当幼い。バトルが苦手だとしても、ポケモンが普通にいる世界に暮らしていて進化を知らずに泣くとは。とはいえ、周りにトレーナーがいなくてまだ子供ならあり得なくもないと考えることもできる。

VSピジョンの話は、ピカチュウ元気でチュウを基にした話だと思うが、ピカチュウの保護者としての頑張りがかわいらしい。ポケスペはこういうポケモンの細かい動作が描かれているから、かわいさもかっこよさも表せられて居ると思う。またVSオコリザルのポリゴンのように、設定を活かしたバトルの組み立てというのも見てて楽しい。

グリーンと別れてからは、ポケモン大好きクラブの会長やマサキなど懐かしい人々が登場。まさか1章のニョロボンに進化したことへの言及がここになってされるとは・・・、そしてポケモン転送システムの利用履歴を見てレッドの生存・行動しているのを確認。動ける状態ならば何故連絡をしないのかと疑問を持ったりするが、生きていることを確認できたのは安心である。少年誌連載とはいえ、今までにバトルでのポケモンの死を明確に描いていたためにある意味キャラでも描かれる可能性があったからなぁ。

ワタルの登場の仕方はまさに衝撃的である。若干今更な話ではあるが、四天王はジムリーダーがエキスパート(専門家)なのに対し、そのタイプを司るとまでいっている。ワタルがいきなりハクリュウを従えたのだから、以前の発電所でキクコが人のポケモンなのにモンスターボールに入れていたのを説明するとなると、この力のためということになるだろう。しかし建物や人へのダメージ描写が相変わらず激しい漫画だ。そういう部分もポケモンのモンスターとしての面を描いていると思っているから好きだけど、まさか街ひとつふっとばすとか威力ヤバいでしょ。周りのビルとの比率見ても効果範囲の広さが際立っている。
彼の思想の基となる人間による環境破壊は、これまでもグリーンの回想やVSオコリザルの時に伏線として述べられている。このような極端な過激思想を相手にするというのも、前章に引き続き王道的なテーマである。
そして波乗りピカチュウを体外に出たHPで再現するのには驚いた。こういうアレンジした技の再現は楽しい。
またここでのイエローの回想で、ポケモンは「友達」であるという言葉とコラッタとレッドのシルエットから、イエローが1章でサカキ戦前に助けた子だと推察できる。今までも伏線は貼られていて、ここでレッドとどういう関係か分かるが、同時にイエローの正体も前章を覚えている人は分かる。こういった伏線の回収は読んでて気持ちいいものである。

氷漬けにされたレッドの抜け殻の発見。この場で誰かが外から助けたことが判明するが、なかなか想像するのは難しいだろう。この巻の最後に意外な相手と遭遇するが、それと関連づけると案外思いつくかも知れない。

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